【基本情報】
・行先:至仏山(群馬県尾瀬)
・実行日:2024年8月18日・19日
・メンバー:私、上の子(5歳男)
至仏山は子連れでも登れるのか?実際に5歳と挑戦しましたが、結果は途中で撤退しました。
実際に登ってみたからこそ分かった難易度や、撤退を判断したポイントをリアルにまとめます。
尾瀬は山小屋の設備が良く、個室も取れることは知っていました。山小屋で1泊取れば5歳の男の子と2人でも至仏山に登頂できるのではと考えたのが、行くきっかけでした。また、私自身尾瀬には数回行き、燧ケ岳は昔妻と登ったのですが、至仏山はいつも雨で結局登ってなく、小学校入る前の夏に2人で登った記憶を作りたかったというのがあります。最後に、難易度的にも初級から中級向けでちょうど良いかと思いました。
結果、至仏山は時間切れで登頂せず、撤退して山小屋に向かうことになりました。ただ、そこは尾瀬。尾瀬自体の魅力で私達親子は大満足の旅になりました。
【尾瀬への道のり】
カーシェアの車で戸倉駐車場まで進みます。途中のコンビニで弁当やグミなどのお菓子、水を購入し、準備を整えます。その後、戸倉駐車場から鳩待峠まではバスに乗り換えて進みます。

【至仏山登山&撤退】
本来は2日目の午前中に山ノ鼻から至仏山に行くルートで挑戦する予定でしたが、天気が1日目の方がよかったため、急遽鳩待峠から至仏山のルートに変更しました。9時頃に鳩待峠から至仏山の登山道に入ると急に人が減ります。この時点で子どもはやや不安な様子。そして少し行くと休憩といい、また少し行くとお菓子、少し行くと休憩と進行速度はかなり遅め。泣くわけではないが、登ることにも興味がない様子でした。

そしてふと「この向こうに山小屋があるの?」と聞いてきます。「いや、まず山に登って、その後戻ってきて、山小屋に行く。」と伝えると驚いた顔で「そのまま山小屋に行けばいいじゃん」と言い始めました。今回事前に説明するのに至仏山というより山小屋で興味を持たせていたのが仇となった形です。「でもまずこの山に登りたい。」と伝えますが、途中でふざけて一人で山を下りるふりをしたり、納得できない様子。
子どものやる気は微妙な感じで、ゆっくりではありましたが、湿原を越えて森林限界を越えた小至仏山手前のベンチまで来ました。そしてここでお弁当を食べて休憩することにします。この時点で12時半。至仏山から山ノ鼻へのルートは下り禁止のため、頂上まで行ったとしてまた同じ道を戻るしか選択肢はない状態です。で、鳩待峠から山ノ鼻まで行かないといけない。ここまで1時間30分くらいのコースに3時間半くらいかけていることを考えると、絶対日が暮れて時間切れになることが想定されます。私単体ならスピードアップも考えたでしょうが、この子と一緒だと山頂まで行ってさらに山小屋まで下山となった時に時間的に厳しいと判断し撤退を決めました。


そうと決まればゆっくり眼下の景色を堪能しながら弁当を食べていると、近くに他の登山客のおじさんがベンチに寝転がって休憩していました。帽子にトンボ(オニヤンマ)のアクセサリーがついているトンボのおじさんに上の子は話しかけます。トンボのおじさんは仲間ときているのだが、自分1人ここで登るのをやめて休憩しているとのことでした。これから降りるというので、一緒に降り始めることになりました。

ここで俄然、トンボのおじさんが気に入った我が子は、おじさんが「無理について来なくていいよ。自分のペースで来な。」というのを聞かず、超高速でおじさんの後ろを下り始めます。自分の身長近くありそうな段差も何のその、ジャンプ!!

結局鳩待峠まで同行し、アイスクリームまで奢ってもらい、そこで分かれて私達は宿泊する山ノ鼻の至仏山荘に向かいました。トンボのおじさんと一緒なら頂上行けたのかも…。
すっかり機嫌が良くなった我が子は向こうから来る登山者全員に挨拶をし、「もう少しで着くから」「頑張って」「あと10分」とかアドバイスをし始める始末。山だからか全員相手をしてくれるので、さらにご機嫌になっていました。途中に熊避けの鐘があり、子どもはそれを叩いて喜んでいました。
至仏山荘には無事昼間の間に到着しました。

【至仏山荘と尾瀬ヶ原】
至仏山荘に着くと、アクエリアスとビールで乾杯!!至仏山には登れなかったけど息子との幸せな時間を過ごします。

その後山ノ鼻を散策。日暮れ前くらいに山ノ鼻の出口あたりに来ると「ツキノワグマ頻出のため16時以降の通行はさけてください」と看板がありました。子どもと何度もツキノワグマいないか確認しますが、さすがに見当たらず。子どもは残念そうでした。こちらは至仏山登るの諦めて良かったと実感していました。尾瀬は本当に出そうな雰囲気です。

至仏山荘の部屋は和室の個室。日が暮れた後はお風呂に入り晩飯食べて2人で爆睡しました。


【尾瀬ヶ原の散策】
翌朝の朝食後は尾瀬植物研究見本園を散歩しました。30分くらいで一周できる散策路をでぐるりと回ります。


尾瀬がヶ原へ。燧ケ岳が遠方に見える湿原は久しぶりだけど、やはり尾瀬だけの絶景です。しかも好天。子どもも登りでないためか一切文句を言わず、尾瀬ヶ原を散策しました。


散策後は山ノ鼻で、子どもはカルピスウォーター、私は珈琲を堪能しました。どうも山に行くと子どものお菓子とかジュースに甘くなってしまいますが、私もビールや珈琲飲んでるから仕方ないかと自分に言い聞かせます。
休憩後は尾瀬にさよならし、再び鳩待峠へ。さらにバスで戸倉駐車場まで戻ってきました。
【帰路】
車に乗り込むとさすがに疲れたのか子どもはすぐに昼寝に入りました。
遠慮しながらも老神温泉の湯元華亭でお風呂に入るため子どもを起こして入浴しました。草津温泉や四万温泉に隠れた群馬の名湯です。露天から川の景色が見え、子どもも気持ちよさそうに入浴していました。そしてそのまま湯元華亭の食堂で昼ご飯に蕎麦を食べました。蕎麦に目覚めたらしく、子どもはとんでもない勢いでざる蕎麦を平らげました。食後はすっかり満足したのか、ダンスを踊り始めたので、落ち着けと止めました。その後無事車で帰宅することができました。
今回、至仏山は残念な結果となりました。5歳の子どもは参考時間より遥に時間がかかるということがわかりました。しかし、その後至仏山荘や尾瀬ヶ原の絶景を楽しむことができ、2人とも結果満足の旅でした。実際私は1週間くらいは「尾瀬楽しかったー。」と家族に言っていたように思います。また、山で会う人達は子どもに友好的で、ちやほやされるため、人好きのうちの子どもはそこが一番気に入ったようです。
至仏山は子連れでも挑戦は可能ですが、5歳児の場合は時間や気分との戦いになります。
・子どものやる気をよく観察する
・早い時間から行動できる
・無理せず撤退を判断する
この条件が揃わない場合は、無理に山頂を目指さない方が安全です。「登れるか」ではなく、「安全に帰れるか」を基準に考えるのがおすすめです。


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