夏休み最後の金曜日。
本来は家族4人で「ふもとっぱらキャンプ場」へキャンプに行く予定でした。
しかし、天気予報は雨。仮に奇跡的に雨が降らなかったとしても、ふもとっぱら最大の魅力である富士山はおそらく見えないだろうと考え、キャンプは中止することにしました。
ただ、せっかく平日の金曜日に休みを取っているので「どこかには行きたい」と妻。
雨でも安定して子どもが楽しめそうな室内プールを探し、サマーランドなども候補に挙がる中、妻から出たのが箱根小涌園ユネッサンでした。
「ユネッサンなら雨でも遊べるし、箱根なら温泉もある」
ということで、前日の夕方に箱根行きを決定。宿を予約して、翌朝6時30分に出発しました。
結果として、
1日目:箱根小涌園ユネッサン → 箱根翠泉泊
2日目:大雨のためポーラ美術館
という1泊2日。
ほぼノープランで始まった弾丸旅行でしたが、意外なほどバランスよく楽しめました。
今回は、7歳と5歳の子どもを連れて実際に回った「雨でも楽しめる箱根1泊2日」を紹介します。
【結論】箱根は「前日に決める雨旅行」と相性が良かった
今回一番感じたのは、箱根は天候が悪くても旅行として成立させやすいということです。
1日目のユネッサンは大半が屋内。宿では温泉に入れ、2日目は完全屋内のポーラ美術館へ。
さらに東京からはロマンスカーを利用でき、行きは新宿から箱根湯本まで乗り換えなし。帰りは箱根湯本から北千住まで直通のロマンスカーを利用しました。
前日夕方に決めて翌朝出発した割には、かなり質の高い1泊2日になったと思います。
唯一の心残りは、大涌谷に行けなかったこと。
天気が良ければ大涌谷や彫刻の森美術館を組み込むなど、天候によって予定を変更しやすいのも箱根の良さだと感じました。
今回の箱根1泊2日の基本情報
| 項目 | 我が家の場合 |
|---|---|
| 日程 | 2026年8月28日(金)~29日(土) |
| メンバー | 父・母・長男7歳・次男5歳 |
| 交通手段 | ロマンスカー・路線バス・箱根登山電車 |
| 当初の予定 | ふもとっぱらキャンプ |
| 変更理由 | 雨予報 |
| 1日目 | 箱根小涌園ユネッサン |
| 宿泊 | 自家源泉かけ流しの宿 箱根翠泉 |
| 2日目 | ポーラ美術館 |
| 帰宅 | 19時前頃 |
箱根小涌園ユネッサンは、新宿からロマンスカーで箱根湯本へ向かい、箱根湯本からバスで約20分。公式でも新宿からの公共交通ルートが案内されています。(箱根小涌園 ユネッサン)
【1日目】ユネッサンで朝から夕方まで7時間遊ぶ
6時30分頃に自宅を出発。
新宿からロマンスカーに乗り、箱根湯本へ向かいました。

前日に旅行を決めたにもかかわらずロマンスカーには空席があり、無事3人分の指定席を確保。5歳の次男は指定席を取らず利用しました。
箱根湯本からバスに乗り、10時頃に箱根小涌園ユネッサンへ到着しました。
我が家のユネッサン料金は家族4人で6,000円
今回は職場の福利厚生を利用。
大人2,200円×2人、子ども800円×2人で、合計6,000円でした。
ユネッサンは通常、「水着エリアのみ」「森の湯のみ」「両方利用できるパスポート」で料金が異なります。通常料金は日によって変動するため、最新料金は公式サイトで確認するのがおすすめです。(箱根小涌園 ユネッサン)
我が家はユネッサンの水着エリア+森の湯の両方を利用しました。
実際に回ったユネッサンのタイムスケジュール
| 時刻 | 内容 |
|---|---|
| 10:00 | 入館 |
| 10:30 | 神々のエーゲ海 |
| 11:00 | ボザッピィリバー(流れるプール) |
| 11:30 | 超絶景 展望露天風呂 |
| 11:40 | グレートフォール ONSEN、ロック ケーブ ONSEN |
| 12:00 | ロッキーズスプラッシュ初挑戦 |
| 12:30 | 珈琲風呂 |
| 12:40 | シン・酒風呂 |
| 12:50 | ワイン風呂 |
| 13:00 | フォンターナで昼食 |
| 14:00 | 再びグレートフォールなどへ |
| 15:30 | 神々のエーゲ海でイベント |
| 16:00 | Dr.Fish |
| 16:30 | ロッキーズスプラッシュ |
| 16:45 | 最後に神々のエーゲ海 |
| 17:00 | 森の湯 |
| 18:20 | くましろで夕食 |
| 19:30頃 | 退館 |
ほぼ1日ユネッサンです。
それでも5歳の次男は「まだ遊びたい」と納得せず、帰るための説得が大変でした。
長男はちょうど満足したくらい。
少なくとも我が家の場合、幼児なら「2~3時間あれば十分」という施設ではありませんでした。
我が家の子どもが特にハマった4か所
特に子ども達が楽しんだのは、グレートフォール ONSEN、ロッキーズスプラッシュ、神々のエーゲ海、Dr.Fishでした。
その中でも今回一番の収穫だったのが、ロッキーズスプラッシュです。
我が家の子ども達は、それまでプールのスライダーを怖がるタイプ。
ロッキーズスプラッシュも最初は嫌がりましたが、それほど長いスライダーではないので、「とりあえずやってみよう」と何とか初挑戦。

すると、これが大ハマり。

その後は何度も繰り返して滑るようになりました。
これをきっかけに、今後ほかのプールでもスライダーに挑戦できそうなのが、今回のユネッサンで一番大きな収穫だったかもしれません。
混雑のピークは昼頃。15時以降はかなり楽に
訪問日は夏休み中とはいえ平日の金曜日。
午前中はそこまで混雑を感じませんでしたが、昼過ぎの流れるプールはかなりの芋洗い状態でした。

一方、15時頃から再び空いてきます。
ロッキーズスプラッシュも混雑時で待ち時間10分程度、15時以降はほぼ待たずに滑れました。
更衣室やロッカーも人がごった返すほどではなく、特に不便は感じませんでした。
土日祝日はさらに混雑すると思うので、人気施設を楽しむなら午前中と15時以降を有効活用するのは一つの手だと思います。
大人にはサウナもあった
子ども中心の施設という印象でしたが、私として嬉しかったのがサウナ。
サウナから出た後、横にあるスライダーで滑り、そのまま水のプールに突入するという仕組み。
サウナ後にスライダーで水に入るのは初体験でした。
巨大なウォータースライダーや飛び込み台、深いプールなどはなく、全体としては幼児~小学校低学年くらいの子どもが遊びやすい施設という印象です。
フォンターナは「早く食べてまた遊ぶ」ための昼食
13時頃、館内のフードコート・ファストフード「フォンターナ」で昼食。
ミートソーススパゲティ1,000円、カルボナーラスパゲティ1,000円、醤油ラーメン1,000円、フライドポテト500円を4人でシェアしました。


味については、我が家の感想ではかなりレトルト寄り。
ただ、ここでの目的はグルメではなく、
「さっと食べて、お腹を満たして、すぐプールへ戻る」
こと。
そう考えれば十分です。
翌日ポーラ美術館で食べたパスタがとても美味しかったので、結果的に比較対象として印象深い昼食にもなりました。
17時から森の湯へ
水着エリアで約6時間半遊んだ後、17時から「森の湯」へ。
温泉で身体を温めてから帰れるのは、ユネッサンの大きな魅力です。
緑茶の湯を見た時は、
「せっかく温泉なのに、わざわざ緑茶にしなくても……」
と思ったのですが、実際に入ってみると新鮮な緑茶の香りがして気持ち良い。
完全に考えを改めました。
夕食もユネッサン館内で済ませてから宿へ
宿泊する箱根翠泉には夕食がありません。
そのため、18時20分頃に館内の「くましろ」で夕食。
きつねうどん、お子様ハンバーグカレー、お子様海鮮丼とミニうどんなどを4人でシェアしました。

夕食までユネッサンで完結させてから、バスで大平台へ向かいました。
【宿泊】箱根翠泉|家族4人23,500円で源泉かけ流し
今回泊まったのは、自家源泉かけ流しの宿 箱根翠泉。
小田急トラベルから前日の夕方にネット予約しました。
客室は「スタンダードジャパニーズルーム」。25㎡の和室で、バスなし・禁煙です。
チェックインは15時、チェックアウトは11時。大平台駅から徒歩約3分です。(大平台温泉 箱根翠泉【公式】)
我が家は夜にチェックインし、翌朝9時30分頃にチェックアウトしました。
宿泊料金は23,500円+入湯税
旅行代金は26,500円。
そこから小田急トラベルの「箱根スーパーセール 宿限定クーポン」で大人1人1,500円、合計3,000円引きとなり、
事前決済額は23,500円でした。
別途、大人2人分の入湯税が300円。
5歳の次男は添い寝で布団を使用しなかったため無料でした。
夏休み中の金曜日に、家族4人で前日予約。
それでこの価格なら、かなり泊まりやすかったと思います。
和室に布団3枚で横幅はギリギリ
25㎡の和室。

布団は3枚敷きました。
横方向はほぼギリギリでしたが、家族4人で一晩寝るには問題なし。
豪華旅館というより、必要なものを残して宿泊費を抑えた温泉宿という印象です。
一番良かったのは2階の源泉かけ流し露天風呂
館内には地下1階の大浴場と、2階の露天風呂があります。
公式案内では大浴場・露天風呂ともに15時~23時、翌朝6時~10時。温泉テラスの足湯は24時間利用できます。(大平台温泉 箱根翠泉【公式】)
個人的には、断然2階の露天風呂がおすすめです。

森の崖下に造られたような露天風呂で、周囲は木々。
しかも、ほかの宿泊者はいたはずなのに、我が家は一度も風呂でほかのお客さんと会いませんでした。
結果的に毎回ほぼ貸切状態。
風呂場では多少ふざけてしまう子ども連れにとって、これはかなりありがたい。
初日の露天風呂はかなり熱く、長男は入るのに苦戦。
ところが翌朝はちょうど良い温度でした。
源泉かけ流しの温泉らしい温度の変化なのかもしれませんが、私としてはそれを差し引いても十分気持ち良い温泉でした。
そして翌朝。
露天風呂へ行くと、湯船にクワガタムシが浮いていました。
子ども達は大興奮。

後で調べるとコクワガタ。
森の中の露天風呂ならではの、思わぬイベントになりました。
朝食サービスが思っていた以上に良かった
予約上は夕食・朝食なしですが、宿泊者向けの無料朝食サービスがあります。
チェックイン時に朝食券をもらいました。

正直、最初は「簡単なおまけ程度かな」と思っていました。
実際に種類は多くありません。
パン4種類、スープ、水、お茶、りんごジュース、ホットコーヒー、アイスコーヒーなど。

ところが、特にミネストローネが美味しい。

自由席でゆっくり食べることができ、我が家としては十分満足できる朝食でした。
夕食の提供はありませんが、持ち込みや館内のシェアキッチンが利用できるのも箱根翠泉の特徴です。(箱根町観光協会公式サイト 温泉・旅館・ホテル・観光情報満載!)
子連れ向けの小さなサービスが嬉しい
箱根翠泉には、大型ホテルのような派手な子ども向け施設はありません。
一方で、子ども用浴衣、歯ブラシ、スリッパ、子ども向けクイズなどが用意されており、子連れ宿泊も想定されています。
訪問時には期間限定の無料セルフかき氷もありました。
キッチンの冷蔵庫から氷を取り出し、自分でかき氷機に入れて作り、3種類のシロップから好きなものをかけます。
これは当然、子ども達に大好評。
客室冷蔵庫には水と温泉サイダーもあり、無料でした。
朝には長男とロビー前の「温泉テラス」で足湯。

ラウンジにはレコードなどもあり、試してみたかったのですが、今回は時間切れでした。
「余計なものを省いて、嬉しい所には手が届く」宿
箱根翠泉で感じたのは、サービスを何でも付ける宿ではないということ。
夕食なし、貸切風呂なし。
その代わり、源泉かけ流しの露天風呂、朝食サービス、足湯、ラウンジ、子ども用品、かき氷など、「これがあると嬉しい」という所には手が届いています。
公式サイトでも「シンプルで適度なサービス」をコンセプトとして掲げています。(大平台温泉 箱根翠泉【公式】)
今回のように急きょ箱根へ来ることになった時には、また泊まりたいと思える宿でした。

【2日目】大雨!予定を変更してポーラ美術館へ
弾丸旅行とはいえ、前日のロマンスカーの中では2日目についても考えていました。
候補は大涌谷と彫刻の森美術館。
特に私は大涌谷へ行ったことがなかったため、かなり行きたかった。
しかし、朝起きると外はかなりの雨。
「これは完全に室内だな」
となり、前日にバスの中でポスターを見かけたポーラ美術館へ急きょ変更しました。
妻は美術史専攻で、もともと美術館は興味の対象。
ただ、普段の家族旅行では子どもに遠慮して、美術館を積極的には選ばない感じがあります。
私も以前ポーラ美術館へ行ったことがあり、好印象だったので決定しました。
大平台から登山電車+無料シャトルバスでポーラ美術館へ
9時30分頃、箱根翠泉をチェックアウト。
大平台駅から箱根登山電車に乗り、強羅駅へ向かいます。
強羅駅からはポーラ美術館の無料シャトルバスを利用。
外は大雨でしたが、11時頃には美術館へ到着しました。
ポーラ美術館は9時~17時開館。入館料は大人2,200円で、中学生以下は無料です。今回の我が家は大人2人分の4,400円でした。(ポーラ美術館)
レストラン「アレイ」の昼食が予想以上に美味しい
到着後、まず11時20分頃からレストラン「アレイ」へ。
注文したのは、ラグーパスタ2,000円、バジリコパスタ2,000円、ポークロースト2,400円。
4人でシェアしました。

子ども達は特にポークローストに食いつきます。
そして、バジリコパスタも美味しい。
私は落合シェフのレシピを参考にパスタを作るのが趣味なので、パスタはやや厳しめに見るのですが、それでも普通に美味しい。
変に凝りすぎず、それでいて洗練されている料理でした。
前日のユネッサンのパスタとの落差もあり、余計に美味しく感じたのかもしれません。
レストラン アレイは2026年6月にポーラ美術館直営となり、メニューも刷新されています。(ポーラ美術館)
モネの《睡蓮》を7歳の長男が認識
今回開催されていたのは、
「モネ没後100年・開館25周年記念 あたらしい目 ― モネと21世紀のアート」
という企画展。
2026年6月17日から2027年4月7日まで開催され、ポーラ美術館所蔵のモネの油彩画19点が一挙公開されています。(ポーラ美術館)
展示室に入ると、いきなりモネの《睡蓮》。

妻と私は一気にテンションが上がります。
そして7歳の長男に、
「これ、何かわかる?」
と聞くと、「睡蓮」だと認識することに成功。
今回、美術館へ来た一番の目的を早々に達成した感じです。
5歳の次男はさすがに怪しい。
ただ、今回の展示には絵画だけでなく、映像やキャンディなどを使った現代アートも組み合わされていたため、それらも利用しながら何とか一緒に回ることができました。

ほかの展示ではマティスを見て妻が喜んでいました。
どうやらマティスもかなり好きらしい。

館内は来場者が多かったものの、施設自体が広いため、我が家としてはそこまで強い混雑を感じませんでした。
ただ妻は、近くにいた常連と思われる方が、
「こんなに混んでいるのは初めて」
と話しているのを聞いたそうです。
妻はもう一度モネを見に行き、我が家に《睡蓮》が来る
私も十分満足しましたが、妻の満足度はさらに高かったようです。
一通り家族で見終わった後、妻だけでもう一度モネを見に行きました。
そして最後はミュージアムショップへ。
《睡蓮》の複製画が2種類あり、どちらにするか悩んだ末、最終的には長男に選んでもらいました。
価格は6,000円。
弾丸で来た箱根旅行でしたが、結果として我が家にモネの《睡蓮》が一枚増えることになりました。
14時頃までポーラ美術館に滞在。
長男の記憶に《睡蓮》を残せたことと、妻の満足度が非常に高かったこと。
雨だから選んだ場所でしたが、結果としてかなり良い2日目になりました。
雨ならポーラ美術館、晴れなら彫刻の森や大涌谷もあり
今回のように雨が強いなら、完全に屋内で楽しめるポーラ美術館はかなり使いやすいです。
一方、天候が良ければ、屋外展示も楽しめる彫刻の森美術館へ変えるのもあり。
さらに時間と天気に余裕があれば、我が家が今回断念した大涌谷まで組み込めます。
つまり、
1日目はユネッサンを固定し、2日目は天候によって行き先を変える。
これくらいの計画でも、箱根1泊2日は十分成立すると思います。
帰りもロマンスカー|箱根湯本から北千住まで直通
ポーラ美術館を出た後は、再び無料シャトルバスで強羅駅へ。
箱根登山電車で箱根湯本まで下り、帰りもロマンスカーを利用しました。
行きは新宿発でしたが、帰りは北千住行きのロマンスカー。
箱根湯本から北千住まで乗り換えなしで帰れるのは、東京東部から箱根へ行く場合には地味に大きなメリットです。
19時前頃には帰宅できました。
小田急では新宿~箱根湯本だけでなく、北千住~箱根湯本のロマンスカー料金も設定されています。(小田急電鉄)
まとめ|箱根は「明日行ってみる?」でも十分楽しめた
今回の旅行は、もともと計画していたものではありません。
ふもとっぱらキャンプが雨で中止。
前日の夕方になって、
「じゃあ箱根に行ってみる?」
と決めた旅行です。
それでも、ユネッサンで子ども達が一日中遊び、源泉かけ流しの温泉宿に泊まり、翌日はモネを見て美味しい昼食を食べる。
思っていた以上に質の高い1泊2日になりました。
特に今回良かった組み合わせは、
ユネッサン × 温泉宿 × 美術館。
子どもが遊ぶ時間と、大人が楽しむ時間のバランスも悪くありません。
我が家は普段、旅行前にかなり多めに候補を準備し、その場で何をするか選ぶことが多いので、ここまで直前に決める旅行は珍しい体験でした。
それでも箱根なら何とかなった。
「せっかくの休みなのに雨。今からどこかへ1泊したい」
そんな時の行き先として、箱根はかなり有力だと思います。
ただ一つだけ。
やっぱり私は大涌谷に行きたかった。
これは次回の箱根旅行に持ち越しです。


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